++火より炎・・?++


棗と蜜柑が付き合いだして3ヶ月が過ぎようとしていた・・・そんなころ・・。


「ごほごほっ」

せきがきこえる。
その持ち主は・・・

「蜜柑大丈夫?」

蜜柑でした。
何故せきが・・?と、言うと蛍に(あくまで蛍)

「大丈夫・・ただの風邪やから。」

風邪でした。

「「馬鹿は風邪ひかないはず・・・。」」
「「・・・・。」」

「・・・残念やったな。そこまで馬鹿やないということで。」
(珍しく反撃にでる蜜柑ちゃん♪)

誰と誰がハモったか・・言わずとも分かるでしょう。
そして誰と誰が沈黙になったのかも・・・。

けれど、せきはひどくなる一方。
鳴海先生からの許可をもらい、寮に帰ろうとする蜜柑に

「送るわ。」
「えっ。」
「あら、嫌?」
「い、いいえ滅相もございません。」
「じゃいくわよ。」

その言葉にドス黒いオーラを発する者が・・
(いわずともわかる・・と思う。)
そう、蛍は棗に向かって微笑を返した。


私の蜜柑を勝手に彼女にしたのが悪いのよ。


けどここで邪魔が・・


「今井席に早くつきなさい。」


神野の声です。
そして蜜柑が

「蛍、大丈夫やから。」

そういい、1人で寮に帰る蜜柑。


この後あんなことになるとは誰も思わなかったでしょう。




「おい、あれって。」
「あ?」
「日向 棗のパートナー 佐倉 蜜柑 だよな?」
「ああ。・・あいつ、せきしてるぜ?」
「おい、・・・」

なにやら企んでいる中等部生。



         *      *


「ごほごほっ。」

せきがとまらん。・・・熱も出てきたようだし、はよ帰らな・・。

「おい、佐倉 蜜柑。」

中等部生3人が現れた。

「ふ〜ん。意外とかわいいじゃね〜か。」
「なっ・・。」

逃げ出したいが体が思うように動かない。

「ごほごほっ」
「せきしてるじゃねーか。」

お兄さん達が部屋まで運んであげるよ。

「け、結構です。」

せきをしながらも必死に断る。
断って歩き始めようとしたとき



スルッ



ツインテールを結んでいたリボンを引っ張られ、とれてしまった。

「か、返して下さい!!」

自分のものならまだしも、それは




「蜜柑やる。」
「ほえ?・・・リボン?」
「誕生日・・。」
「あ、/////ありがとう棗。」




棗からもらった誕生日プレゼント。


「くくく、返してください!! だってよ。かっわいいいね〜。」

そんなとき


ガサッ


「何してんだてめーら。」

どす黒いオーラを発してやってきた棗。

「棗・・。」

涙目状態の蜜柑をみてだまってるはずもなく

「てめーら、わかってんだそうな!!」

怒りの満ちた声。
震え上がり反抗出来ない様子。
すでに白目になりそうだ。

「す、すみませ・・」

あやまりの言葉もむなしく



ボォー


と、炎が舞い上がる。(舞い上がるのです。)



「大丈夫か?」

そんな言葉を頷くだけ。

「・・こ・・・」

声が出ないらしい。

「部屋に連れて行ってやる。」

するとギュウ〜と抱きついてくる。

「こ・・かっ・・」
「無理にいわなくていい。」

そばにいるから____。

そんな言葉に安心して眠りについていった・・・・。



**おまけ**

風邪が治った頃。

「ところで棗なんであの時あの場所にいたん?」
「・・気にするな・・。」
「え・・うん・・。」



ざまーねーな。
と視線を送り蛍から みてなさい という視線をながし。
心配で授業を抜けてきたとはいわない。



「棗・・・?」
「なんでもねー。」



ま、心配になって来てみたら
「お〜い、無視すんなって。」
と絡まれてた。

あの時すでにキレてたんだけどな。

スルッ 

あの時だよな怒りを抑えキレたくて爆発しそうになったのは。ま、爆発させたけど・・。

・・・自業自得ってやつだな。
蜜柑に手をだすのがいけねー。



「・・・棗?」
「・・あんま心配かけさすんじゃねー。」

甘い甘い口づけ。

「////うん。」



**更におまけ**

「棗く〜ん?君ねー、病院送り何人目だと思ってるのー?」

「自業自得。」

ああ・・と言い返せない鳴海先生でありました。




終わり

後書き

白神 銀那様のサイトでキリ番を獲得しましたので、小説をリクエストして貰いました。
萌えるような、素晴らしい小説を頂きましたので嬉しくて堪りません!!
本当に、ありがとうございました。

2005.9.15