++命日は球技大会++


―――パンパンッ


青い空にピストルの音が響く。
今日はアリス学園恒例の球技大会。

「今日は球技大会やなぁっ!!メッチャ楽しみやわぁ」
「そうね。バカのあんたが唯一、才能を発揮できる日だものね」
「なんやて!?確かにバカやけどォ〜」
「フン・・・自分で認めてやがる」
「な・・棗・・っ」
「棗!!流架ぴょん!」
「あら」
「おはよう!!」
「おはよう」
「・・・」

そう言うと向こうへ足を向けてしまう。

「あ・・・・じゃ、後でね!」
「うん!」
「行っちゃったわね・・」
「棗の奴・・・全く、挨拶ぐらいしいや!」
「そういえば、私達の競技は何なの?」
「ウチらはぁ・・・ドッヂボールや!!」
「そ。じゃ、移動しましょ」
「そやな!」



――――ガサッ・・ゴソッ・・・


「おい・・聞いたか?」
「はい!!確かに聞きました」
「我らが蜜柑は―――・・・」
「ドッヂボール!!!」

「そして俺達もドッヂボール!!」
「「「「イェーイ!!」」」」

「そうだな・・・作戦は、蜜柑を俺達のチームに引き入れて・・・・よし!
 今回の作戦は【愛のキューピット作戦】だぁ!!!我が《プリンセス・ミカン》の名にかけて!」

「「「「了解」」」」

「じゃあ!蜜柑を追おう!!」

「「「「はいっ」」」」



「ねぇ、蜜柑?」
「なんや?」
「私、用事思い出したの。すぐに済ませてくるから先に行ってちょうだい」
「えぇ〜・・・仕方ないなぁ」
「(バカンッ)仕方なくないわ。じゃあね」

バカン砲で撃たれた頭をさする蜜柑。

「なにすんじゃい!蛍のボケー!!!」

蜜柑が叫んでる間にスタスタと歩いていってしまう蛍。

「もー・・・・」


―――――ガサッゴソッ


『会長!!今、蜜柑が1人になりました!』
『本当か!?じゃあ行くぞ!作戦決行!』


「蛍は、い「蜜柑!!!!」
「せ・・・先輩?」
「おはよう!」
「おはようございます☆」

(かっ・・・・・可愛すぎるッッ!)

「今日は球技大会だね/////?」
「そうですね」
「蜜柑は何をやるの?(知ってるけどさ!)」
「ウチはドッヂボールですよ!」
「そうなんだぁ!俺達と一緒だね」
「そうなんですか!?お互い頑張りましょうね!!」
「うん!あ、よかったら俺達のチーム来ない?」
「え・・・でも・・・・・」
「何かあるの?」
「ないですけど・・蛍とやりたいなぁ・・・?って」
「今井さん?」
「はい。大好きなんで!」
「でも、いつも一緒にいるでしょ?たまには他の人と組んでみない?」
「そうですね・・・・じゃぁ・・・」

と言って皆川達のところへ行こうとしたとき・・・・・

「私の蜜柑をどうする気ですか?」

ドス黒いオーラを放つ蛍登場。

「なに、肩に手ぇ回してんだよ」

同じくドス黒いオーラを纏う棗。

「勝手に連れて行かないで下さい」

笑顔の下にドス黒いオーラを隠す流架。

「蛍!棗と流架ぴょんも!!」
「御三家・・・!!」
「皆川先輩」
「何かな・・・・・今井さん」
「気安く名前をよばないで下さい、それと、私の蜜柑から手を離せ」
「嫌だなぁ」


――――バカン!!


「!!!」

思わず手を離す皆川。

「蜜柑、向こうで委員長が待ってるから先に行きなさい」
「えぇぇぇぇ〜??またぁ???」
「・・・・・・文句ある?」
「ありません・・・・」

トボトボと歩いて、蜜柑は行ってしまった。

「行っちゃいましたね」
「・・・(クソッ!!)」

「うわっぢぃ!!!!」
「どうした!?功刀!!」
「日向 棗に火をつけられました!」
「スイマセンネェ」


―――――ピィィィィ!!


――――――ダダダダダダダッ・・・


「何の音だ?」
「み・・・見ろ!向こうから・・!!」
「肉食動物!!!!??」


「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」


「どうした!児玉、椎野、山岸!!!」
「痛いよぉ・・・(涙」


「さぁ、仲間は殺らせていただきました」
「残るはお前だけだ」
「あ、日向くん、流架ぴょん。皆川先輩は私が殺るわよ」
「なんで?」
「私だって殺りたいわ。特にボスは・・・・」
「俺だって殺りてぇんだ」
「俺だって!!」
「仕方ないわね・・・・じゃあ3人で殺りましょうか」
「あぁ」


―――――パンッパンッ


―――――ボォォォォォ


―――――ガルルルルッ、ガウッ!!!


「「「スッキリした」」」

そんな呟きを残した3人の後ろには屍が5体ほどあり
その内1体は特に損傷が激しかったそうな。




END

後書き

11800番を踏まれた椎野 ほのかサマからのリクです。
「プリンセス・ミカン」というオリキャラが登場します。

他の作品も楽しいので椎野サマのサイトに行ってみてください!
「お気に入り」に入ってます!!かなりオススメですよ☆

椎野 ほのかサマに捧げます!!


+管理人の後書き+

速水 ナツキ様のサイトでキリ番を獲得しましたので、小説をリクエストして貰いました。
蜜柑を自分のチームの一員として引き入れようとしましたが
あっさりと御三家にバレてしまい屍と化して、玉砕…。(笑)
読んだ瞬間、のたうち回ってしまいました。(ヤメロ)
本当にありがとうございました。m(_ _)m

2005.9.14