++いざ立て戦人よ!!++
遂にやってきた・・・
席替えだ。
みんな瞳に炎を宿している。
それはなぜか――――?
「蛍♪♪♪」
「あら蜜柑」
「今日は席替えやな!!」
「そうね」
「・・・・・隣の席になりたいなぁ?」
「嫌よ(水面下での害虫駆除ができないわ)」
「なんでぇぇ!?いいやん、たまにはぁ」
「なんでもよ。とにかく嫌なものは嫌」
「う"ぅ・・・っ」
(それにしても・・・この視線・・・ウザったいわね)
さっきから蜜柑に注がれているこの視線。
席替えの為に男共の視線が・・・
隣になりたい、と言う気持ちがよく分かる。
「・・・・・・・」
――――ガッシャンガッシャン・・ゴゴゴ・・・ッ
「ほ・・・蛍?何、急に・・」
それは周りを威嚇するように。
「「「「「・・・||||」」」」」
青くなる男子。
「どうしたん!?」
気付いてないのは蜜柑だけ。
そんな中・・・
―――ガラッ・・・・
「どけ、ブス」
「な・・棗っ」
「あっ、棗!流架ぴょん!!」
しゃがみこんだ蛍について、しゃがんでいた蜜柑が立つ。
「おはよう☆」
「おはよう」
「・・・」
「おはよう、いま「チッ・・・・」え?」
(し・・・舌打ち?)
「あら流架ぴょん、おはよう」
(厄介なのが来たわね)
「2人とも!今日は席替えやな!!」
「「・・・・・席替え」」
「そうやで!待ちに待った日やわ」
「ほー・・・なるほどな」
「何がなん?」
「だからかぁ・・・」
「え!?流架ぴょんまで!?」
「佐倉は知らなくていいんだよ」
「・・・そうなん?」
「うん!」
「・・うん??」
「そういうことか・・・俺も混ぜてもらう」
「もちろん俺もだよ?」
「は・・・はい(汗」
『どうしよう・・・俺、棗さんと流架くんが入るなんて考えもしなかった・・』
『同感だ』
『この勝負、不利だよな・・・』
『あぁ、せっかく星なしの隣にいけるかもしれないと思ったのに・・・』
コソコソと話す。
最後に全員で・・・
「「「「「「ハァァァァァァァ」」」」」」
と溜息をついたそうな。
そして席替え方法は、くじ引き。
「・・・」
「あ!蛍!!ウチ、36番やったで!じゃ、ウチ用ができたんで特力に行ってくるな!」
「!!」
(((でっかい声で言いやがって・・・このボケナス!!)))
この瞬間、流架までもが黒くなったのであった。
さぁ戦いは、これからだ。
蜜柑が番号を言っちゃったときはひどかった・・・
みんなアリスを使いまくり、あの手この手で35番と37番を引こうとする。
しかし、棗・流架・蛍のおかげで2つの番号は死守していた。
この間、教室は叫び声が絶え間なく響いていたという。
「―――ハァ・・・とうとう8人になったわね」
「あの席は渡せねぇからな」
「当たり前だね」
「じゃ・・・いっきにケリをつけようかしら」
「「いいよ(ぜ)」」
――――――バッ・・
ボォォォォォ・・
ガルルルル・・・
バンバン!!
シュ・・・・
いろんな効果音が混じるなか、最後の戦いを制したのは・・・
「よろしくね、蜜柑ちゃん」
「うん!よろしくな、委員長!」
「蛍も隣で嬉しいわぁ!!」
「ハイハイ」
蛍と委員長。
委員長は、最後の戦いのとき幻覚を見せた。
何の幻覚かと言うと・・・彼らの好きなもの。
蛍は金。
棗と流架は蜜柑。
見事にかかってくれて、嬉しかった。
こんなこと滅多にないからなぁ・・・
蛍は・・・内緒。
だって内容が、ちょっと・・・
まぁ、そんなこんなで負けちゃった棗と流架。
2人の顔には暗い影がおちていたそうな・・・
そして周りには屍が累々・・・
「あれ?そういえば蛍ってウチの隣、嫌やったんやないの?」
「嫌じゃないわよ(水面下での害虫駆除は隣でもできるもの)」
「ありがとうなぁ☆」
「・・・どういたしまして」
END♪
+++あとがき+++
なんだか今、微妙にスランプらしく、いいのが書けません・・・(涙
一応席替えのつもりなんですが。
変なとこなかったですか?
あったら教えてください!!
22222番を踏まれた椎野 ほのかサマに捧げます☆
+管理人の後書き+
速水 ナツキ様のサイトでキリ番を獲得し、小説をリクエストして貰いました。
委員長の幻覚が こんな状況で大いに役立つとは本人でさえも夢に思わなかった事でしょうね。
蛍様が女王に君臨しているのが最高です(*´∀`*)
2005.9.26