「準備はいぃか?」
「はい、首領。」
「いくぞ。」
夜中、とある家から怪しげな会話。
【狼には注意!】
ある日の寝苦しい夜のこと。
「う〜ん……むにゃ…蛍ぅ〜」
この、寝言を言っているのは、この国一番のお金持ち佐倉家の娘、蜜柑。
優しくて、可愛らしい蜜柑は、みんなに好かれていた。
「おい。どの部屋だ?」
「右から、10番目の扉です。」
「そうか、お前らは後、金目の物を探しとけ…分かったな。」
「はい。首領は蜜柑様ねらいですか?」
バコッ
「痛っ……」
「さっさと、行けっ!!」
(右から、10番目ねぇ……っと、此処だ。)
ガチャッ
「ぅ〜ん、大好きぃ〜vV」
(何、言ってんだ?まぁ、いぃか…頂きます。)
この男は、寝ている蜜柑の服を一つづつ脱がしていった。
露わになった身体に赤くなる。
(綺麗と評判があるだけはあるな……/////)
蜜柑の首筋に赤い花を咲かせていく。
「ぅ…んんん。あっ……」
(寝ながら感じてんのかよ…)
「う…ん__って、あんた、誰や?」
あっ!!きゃ…んぐ…苦し…」
叫ぼうとした口を口で止められていた。
「ん…ふぁ…あっ………ハァ、何すんねん…」
「フン…叫ぶんじゃねぇ…。お楽しみは、これからなんだぜ?」
「お楽しみ?何それ?ってか、あんた誰や?」
「俺は、盗賊団の首領、棗だ。お前のうわさを聞いて食いに来た。」
(???食う?ウチ、食べもんちゃうに……)
「寝てる時にこんでもえぇやろ…!!」
「ふぅ〜ん。寝てなきゃいぃんだな。」
「そっ……そうやっ!!」
「じゃぁ、明日の9時にまた、来る。起きてろよっ!!」
棗は、そう言うと窓から、立ち去って行った。
「あぁ……なんか、言葉間違えた気ぃするわぁ……」
******
「おはようございます。蜜柑様。」
「おはよう。」
「あっ。蜜柑様、蛍様がお見えになっておられますが…。」
「蛍!!通してあげて。」
「畏まりました。」
ガチャッ
「蜜柑、おはよう。」
「おはよっ!!どうしたん?」
「別に、用ではないの…お菓子貰いにきたのよ。」
「………用あるやん…待って、お菓子持ってきて貰うから。」
「えぇ。そんな、気を遣わなくていいのに…。」
「……蛍……」
バリボリ バリボリ
「あの?蛍?」
「にゃに?(何)」
「聞いて欲しいこと、あんねん。」
「にゃにかしら?はやうぐいにゃさい。(何かしら?早く言いなさい)」
「昨日な………______。」
蜜柑は、昨日の寝込み事件を蛍に話していた。
「そぅ……誰よそいつ…」
「たしか、盗賊団の首領で棗いうんやて……今日、10時に、また来る言って去っていったねん…。」
「そぅ……じゃぁ、代わりにこれを部屋に置いておいて。あんたが危険のときに助けてくれるロボットよ。」
「ありがと〜vV蛍ぅぅ〜」
「じゃぁね。蜜柑。なんかあったら連絡しなさい。」
「うん。ほなな。」
蜜柑は、蛍が帰ってからすぐに蛍に貰ったロボットをベットの横に置いた。
「さすが、蛍やなぁ〜!!!」
******
〜in
蜜柑の部屋〜
「今、何時やろ。え〜っと、9:59……後、1分や……。」
蜜柑は、あたふたしていた。
その時、
ガチャ
「よぉ。蜜柑。待ち遠しかったか?」
「そんなんあるわけないやんかっ!!帰って。ウチ、眠いんや。」
「……無理…。」
棗は、ニヤッと笑うと蜜柑の上に乗ってき……
ピィ〜!! ピィ〜!!
「アヤシイヤツメ。ミカンサマカラハナレロ。」
蛍のくれたロボットがいきなり棗を目掛けて鉄砲を打ってきた。
「チッ……なんだよ。この変梃ロボット……」
「それは、蛍からの防衛のためのロボットやねん。あんたのこと話したらくれたんやっ!!」
「これじゃぁ、襲えねぇじゃねぇか。このアマ。また、来る。今度は、本当に襲うからな。」
蜜柑姫は、夜中に狼が襲ってくるたびにロボットが退治してくれて、安心して眠れるよう……
バンッッ
「あぁ〜!!棗、あんた蛍の機械こわすなっ!」
「フン……じゃぁ、邪魔者も居なくなったことだし、頂きます。」
それから、数ヶ月後、蜜柑は妊娠し棗と結婚した。
END
あとがき
椎野様。すいません。変梃小説になってしまって。
設定とは、かなりかけ離れてしまいましたが、貰ってやってください/□\*)・゜゜・
+管理人の後書き+
瑠偉架様のサイトでキリ番を踏みましたので小説をリクしました。
棗様の思考は既に蜜柑を美味しく食べる事しか考えて無くて萌えちゃいました!!
蛍様の作った護衛ロボットと棗様との格闘シーンが大いに気になります。
命がけでロボットを壊したんでしょうね…きっと……。
瑠偉架ありがとうございました。
2006.2.2