あ、また…



++ツバメが飛ぶ++



「………。」


先ほどから長い沈黙が流れる。
森の中で『佐倉 蜜柑』と『日向 棗』は隣に座って時間が経つのを待っていた。



「そろそろだろ?」

「うん」


今日は体育祭。
2人とも出番はあまりなく最終種目の応援
パフォーマンスに出る以外もう出る種目がなかったため
2人して体育祭をプチ さぼり を決定し実行していた。



応援のパフォーマンスとは…


「棗君〜〜vV」


棗&流架のファンクラブ会長、正田 スミレ。


「…うぜぇのが来た…」

「はは、まぁガンバ棗。」

「それだけかよ…L」

「先に行ってるな」


そう言い、棗のそばに寄るスミレにチラッと見られながらも
スミレにモヤモヤという気持ちを思わせながら
グラウンドへ歩いていった



黒い影に気づかずに


「先輩、佐倉さんが通りますよ!」

「そうか、だが待て。まだフォルムを…」

「あぁ…もう行っちゃいましたよ…」

「何?!」


ガサッ


!!


「……#」

「おま、お前…」


茂みの中から怒りを露わにしながら、棗が出てきた。


「へぇー#写真ねぇ…####」

「はは、そうなんだよ(汗」

「ふーん、この光景を撮って学園に寄贈するんだよな?#」

「そ、そうさ。(汗」

「そら、星階級でも上がるかもなー#」

「そ、そうかもな(汗」

「……#####だと言うと思ったか!?この変態どもが…!!


*よい子の皆さん、よい子ではなくとも(ぇ)こんなこと思っても
 決して声に出して言ってはいけません



「っ………||||」


ボッボォ〜・・・


棗火によって燃えております。
もう素晴らしいくらいに。


(ハウルの動く城を見た方、思い出してくださいあのボオボオと燃えていた素晴らしい火を。
 カルシファーのあの火を…!!)



「今回はこれで許してやるが、次があったらその命…復活しないと思え!!!」


会話と言えない会話を屍に言いながら去ってゆく棗。
遅い彼を心配して探していた蜜柑の元へ…


「…#棗、パーマは来てるのになんであんたがいーへんの?!」

「…んで出ねーといけないんだよ…ってお前…」


そう、蜜柑はパフォーマンスの準備を終えていた。
え?あぁ、パフォーマンスは…あれですよ!
あれとは…って?


「ん?可愛ええやろvチアガールv」

「あ、あぁ/////可愛い」

「?!//////」


棗の様子がいつもと違うことにビックリしながら
"可愛い"と言ってくれた彼に顔を赤くしながらみんなの元へ引っ張っていく。


「あ、ツバメ。」

「あ?ツバメがどうかしたのかよ…L」

「ううん。さっきから…気になるんよ…ツバメ。」

「?んで?」

「それが分かれば気にせん!」


と会話をしながら…。
風の中をピューと走り去ってゆくツバメ。
まるで彼らを見守るかのように……




「くっそーっ」

「日向 棗にカメラ燃やされましたね」

「あぁ、だが安心しろ予備があるのだ!!」

「さっすが、先輩!…それにしても先程の佐倉さん可愛かった…ですね!」


棗ですら、認めた可愛さにうっと〜りする先輩、後輩達。
蜜柑の出るパフォーマンスの音楽に現実に戻りグラウンドへ戻っていった




「蜜柑ちゃん中心で踊ってね〜?」

「え?」

「はいはい、いってらっしゃ〜・・あれ?」


棗が居なくなっていたのだ。
そう、ひょっこりと…


「蜜柑ちゃん、棗君は…?」

「へ?……って、あいつーーー!!」

「蛍、ウチ探してくるから棗が逃げへんよーなメカでも発明してて!」

「OK、蜜柑。さっと行ってらっしゃい。」




「先輩、間に合いましたよ!」

「そうだな!」

「それはよかったな#」

「「げっ!!」」

「そのカメラはなんだ?」

ニコリと今まで見せたこともないような笑顔を見せ
後ろではウズウズ、うにょうにょと何かが住んでいた。



-------------------ゴクッ


「それは…その…(汗」

「はっ、佐倉さん!?」

「何?!カメラ!カメラ!……あっ!!!」

「ふ〜ん###覚悟出来てんだろうな。」

「で、出来てません!」

「そうか、しろ!!」


そう言うと同時に攻撃を開始した。
それにしても ドフっ ドカッ という音は気にしないでおきましょう。



*今、本当に表現出来ない音と光景が流れている真っ最中です。
 ですが、殴ったり蹴ったりしてはいけません。思っても実行してはいけません。



「あ、棗!こんなとこに居たっ!さっさと急ぐで!!」

「おう」

「?!……なぁ、これなんや?」


棗の素直な返事で疑問に思いながら指さしたのは…原型を保てていない物体だった。


「あぁ、気にするな。」

「うっ、なんか…直視してもた…」

「さっさと戻るか」

「うん…L」


去ると同時に屍に"ざまぁねーな"と言いながら…

その後、棗は蛍のメカによって操られながら(逃げないように)踊ったとか…


さらにその後、蜜柑は意味の分からないお仕置きを棗の部屋にて受けたことで
朝帰り説が生まれたことは知るよしもなかった先輩と後輩。

何故なら…?

原型が…(酷なので言いませんが)ねぇ…L

蜜柑は今まで以上に、「ツバメがさらに気になってるとか…」


ツバメは…魂なのかも知れません。

誰の…?

さぁ、誰でしょう………


「けっ、蜜柑に手をだそうとする奴は許さねー」


まだまだ、ツバメに気を取られる蜜柑の姿が見られるようです…

そして、その姿に棗が嫉妬すると言うのは…また違うお話…




*終*

後書き〜〜〜〜〜

まず謝らなければなりません!……恋愛のお題のタイトルなのです……
タイトルがつかえそうだったので…つい…
このタイトルがちょっとというようでしたら
『魂の生まれ』にしてください。 
ちょいっと酷な話ですが…(ちょいっとって
おまけに長いですが…
そしてリクされたのは今日なのに…早い仕上がりでした。

ここまで読んで下さった方、有り難うございましたm(_ _)m


+管理人の後書き+

閉鎖されると思われていた白神 銀那様のサイトで、キリリク代理小説をリクエストして貰いました。
チアコスのスカートって、短いですから蜜柑好きの野郎にとっては堪らないですよね・・・。
(特に、スカートから下の生足や見えそうで見えない・・・(以下略)が・・・)
そして、最終的には棗の部屋に拉致監禁させられ・・・その間、蜜柑がどうなったのかが気になります!!
白神 銀那様・・・サイトリニューアル復活おめでとうございます・・・
そして、キリリク代理小説をありがとうございました。


2005.9.12