++不安++


「棗―」

たったと駆けて来る少女

「何だよって………おい!!!!!!」

ピョーんと、自身に飛びついて来たではないか!!!!!!!!!


ガシッ


「「……………」」

蜜柑は無事
棗さんナイスキャッチ!!!!!!!

「おーーーーまーーーーーえーーーーーーなーーーーーーーー」
「ほぇ?」


「危ねぇだろうが!このボケ!!!」


「だって―――」
「だってーじゃねぇ!もし俺が受け止められなかったどうするんだ!!!!!」
「うっ?何で?」
「何でってなーーー……」

蜜柑の言葉に棗は呆れ

「もし、受け止められなかったら怪我するぞ……」
「大丈夫!」
「何が………」
「棗が受け止めてくれるんやろ?」
「まあな……」(当り前だ!お前の体に傷をつける訳にいかねーんだぞ!!!)
「なー棗…」
「ん?」
「もうええから降ろして………」

そう…棗は蜜柑をしっかり抱っこして

「何で?」
「何でって…歩けんやんかウチが………」
「飛びついてきたのはお前だ……」
「そうやけど……」
「いいじゃん別に………」(離してたまるか)

棗が離したくない理由は、唯一つ「虫をつけない」為である
蜜柑は元々可愛いので、密かに狙われていたりするのです
しっかり捕まえておかないと、何処へ行くか判らない

「なっ棗/////////」

更にギュウウウウウウウと抱き締められた事により
顔を真っ赤にする蜜柑に対し棗は

「何赤くなってんだ?」
「だって……棗の顔が………」
「俺の顔が?」

胸に有るから!とは口が裂けてもいえない

「で?俺の顔が?」
「なななな何でも無い/////////つーか降ろして!!!!!!」
「嫌!!!」
「どうしてー/////////」
「離したら……」
「離したら?」




しばしの沈黙…………………………………




「お前何処か行きそうじゃん………」


ザアアアアアアアアア………


「………………行かへんよ………………」
「本当にか?」
「うん、本当……」
「側に居てくれるか?」
「うん」
「必ずか?」
「寂しいの?」
「…………」(寂しいか?だと………当り前だ!!!!!!)

蜜柑は苦しそうな顔をしている棗に気付いたのか
こう言った


「棗、大好きだよ♪」




たった一言

そう言った


「蜜柑…必ず、ずっと側に居てくれるか?」
「はい♪貴方の側にずっと居ます。」


俺はとても嬉しかった
「危険人物」としか見られていないこの俺を
俺の側にずっと居ると言ってくれた事が


「つか棗」
「ん?」
「降ろして!」
「チッ分かったよ……」(まぁ良いか)


ストンッ


「ふーやっと降ろしてくれたわ……………」
「蜜柑……」
「うん?………………んっ」


俺は口付けた

不安を取り除いてくれた

愛しい人に




終わり

後書き

相互リンク記念としてA・A様から頂きました!!
メールを確認したら、小説寄贈の内容でしたので驚きました。
見た瞬間、部屋中のたうち回る程 嬉しかったです!!(*´∀`*)
蜜柑を離してなるものかと「嫌だ」とキッパリと宣言する独占欲丸出しのシーンが最高でした。
本当にありがとうございました。

2005.9.14