++お仕置きSPECIAL++
「…っ…えっぐ…えっぐ…クソ棗ぇぇ〜〜〜ウチ、もうお嫁にいけへん……(涙)」
「お〜……よしよし…」
いつもの如く、棗にスカートを捲られてパンツを見られた蜜柑は特力の教室で
コアラ抱っこの状態で翼に慰められていた。
「結婚するんだったら棗のような嫌味狐じゃなくて、翼先輩みたいな優しい人がいい!!」
「へぇ〜…棗なんか嫌で、俺が良いのかよ?」
「うん!翼先輩は月で、棗なんかスッポンやから!」
一方、初等部B組の教室内では、蛍が蜜柑の様子をモニターで確認していた。
翼と良い感じの様子を棗と流架に見せつけるように…。
「翼先輩…大幅に点数が上がったようね…。
このままだと学園内で公認のカップルになるのも時間の問題かもしれないわよ」
(水玉の野郎…誰も居ないのを良い事に、ペラペラとデタラメを吹き込みやがって…/怒)
「う…うるさいなぁ…//////」
おやおや流架ぴょん。
本当は、蜜柑が翼と2人きりで居る事が嫌なんでしょう?(←流架を温かく見守ろうの会の人達)
「良いのか蜜柑?この事を棗の奴が聞いていたら只じゃすまねぇぞ…(汗)」
「別にえぇもん!ウチは棗の所有物じゃないんやし。
ウチが誰と付き合おうと、あんな嫌味狐にとやかく言われる筋合いなんかあらへんもん!!」
(水玉の分際で…!!!!!)
「棗…っ」
(面白い事になりそうね…)
棗は怒りのオーラを身に纏いながら、ガタリッ…と音を立てて初等部B組の教室を後にする。
そんな棗を心配するかのように流架が後を追い、蛍はカメラを携えながら棗と流架の後を追った。
******
棗が迫ってくる事に気づいていない蜜柑と翼は、特力の教室内で会話を続けていた。
「翼先輩、セントラルタウンで一緒に行きません?
ウチ、ホワロン食べた〜いv」
「ホワロンか…。あれは美味いし、それぐらいの事だったら付き合ってやるぜ」
「やった〜v」
「こいつ〜…って、おわっ!!」
蜜柑が嬉しそうに翼に抱きついた。
突然の抱きつきに、驚いた翼は仕返しをするかのように抱きつくが
勢いがつきすぎてしまう。
「「あっ……」」
蜜柑が翼に押し倒される体勢になってしまった。
ガチャッ……
タイミングが悪すぎるかのように、蛍・棗・流架の御三家が
その光景を目撃する。
「ほ…蛍っ…これは、違うんよ!!」
「そっ…そうだ!これは、勢いがつきすぎて事故になったんだ!!」
必死に、事故だと蛍達に告げる蜜柑と翼。
もう、時既に遅し……
「へぇ…事故?事故なら顔を赤くする必要は無いでしょ……(黒怒)」
「そう言えば、ライオン達…お腹を空かせてたっけ……(黒怒)」
「ま…待てっ…!俺は、棗と違って押し倒す趣味なんかねえって…!!!!!」
「「待ちやがれ!!!!この野郎!!!!!!」」
翼は慌ててトンズラした。
その翼を蛍と流架が追う。
「翼せんぱ…っ」
蜜柑も慌てて翼の後を追うが、棗に髪の毛を引っ張られ
翼の後を追えなくなってしまう。
「ちょ…っ…痛っ…痛いってばぁ…!!」
「黙れよ。水玉……(黒怒)」
「…っ…!!!!」
棗の怒りが何時もと違うのに、蜜柑は言葉を失ってしまう。
「俺様が居ないのを良い事に、影野郎にデタラメを言ってくれたよな…?」
「エッ…ナンノコトデスカ…?」
「何で、カタコトになるんだよ?俺様が何も知らないと思ってたのか?
テメェが影野郎に言いたい放題言った台詞は、今井の発明品のモニターで全部聞いてたんだよ(黒怒)」
「ハテ…?ウチ、ナニイッタノカワスレチャッタ〜〜〜v」
「往生際の悪い奴には、お仕置きスペシャルを体験させないとな…(黒怒)」
「嫌ぁ〜〜〜〜!!!!!!!」
お仕置きスペシャルと言う言葉に、蜜柑の身体が凍りつく。
その言葉を最後に、ドサッ…と音を立てて棗は蜜柑を机の上に押し倒した。
無人と化した特力の教室内で、棗の甘くて激しいお仕置きスペシャルが繰り広げられた。
終わり
後書き
お待たせしました。
雪葵様から頂いたリク小説をアップしました。
事故によって翼が蜜柑を押し倒したシーンを御三家に見られてしまう…と言う内容ですが
こんな駄文で満足して頂けましたでしょうか?
蛍様と黒流架が翼をお仕置きし、棗様が蜜柑をお仕置きしました。
雪葵様のみ、この小説のお持ち帰り可能です。
では、このへんで…。
2006.1.29