++ピーターパン++



昔々、綺麗な星空の輝くロンドンの街にある一軒の家にウェンディと言う娘がいました。
彼女にはジョンとマイケルと言う2人の弟と共に"ネバーランド"の話を聞かせました。
ジョンとマイケルは、姉・ウェンディの話に無我夢中でした。


「お前は、明日で大人になるんだから
 そんな子供みたいな夢の話をジョンとマイケルにするんじゃない!!」


と、父親に怒られてしまいました。
ウェンディは、弟達に夢のような話をして何が悪いんだと口論してしまいました。
父親の態度にジョンとマイケルの2人も納得がいきませんでした。


「まったく…何で大人は夢のような話をしちゃいけないと言い張るんだろう」

「あー…(訳:お姉ちゃんも明日で"大人"の仲間入りするなんて嫌だよ…)」


ブツブツ言いながら3人は眠りに就きました…。


「おい…起きろ…」

「誰や?こんな時間に…」


身体を揺すられ閉じていた瞼を開けようとした瞬間、グイッと細い腕を掴まれ
何者かの腕の中に収まってしまいました。


「あっ…アンタ…誰や!?」

「何って…"ネバーランド"の話をしてやっているテメェなら分かるだろ?」


抱きしめたれたウェンディは覚醒し、バチッと目を覚ましました。
黒髪に赤い瞳…。
左腕がカギ爪と言う海賊の出で立ちをした男がニヤニヤとウェンディに笑みを浮かべてます。


「まさか…フック船長!?」

「当たり」

「なっ…何でフック船長が、此処におるんや!?離せ…っ!!」

「や・だ!!(微怒)
 いつもいつも俺様がピーターパン相手にコテンパンにされるデタラメ話ばっか聞かせやがって…。
 "ネバーランド"で、誰が強くて偉いのか…この機会に教えてやるよ」


フック船長はウェンディをお姫様抱っこをし、海賊船に乗り込みました。


「離せぇ〜〜〜〜!!!!
 ジョ〜〜〜ン!!マイケル〜〜〜〜!!助けてぇ〜〜〜〜!!(涙)」

「あの2人のガキは睡眠薬で眠らせた。暫くは起きないから安心しろ」

「触るな!!ウチはフック船長じゃなくて、ピーターパンに"ネバーランド"へ連れてって貰いたいんや!!」

「残念だがピーターパンは俺様の強さに恐れをなして逃げ出した。
 そろそろ身を固めたいと思ってたとこだし…仕方ねぇからテメェを嫁に貰ってやる。
 ありがたく思え(しれっと)」

「嫌やぁ〜〜〜〜!!!!!!」


こうしてウェンディは、フック船長の手によって"ネバーランド"へ監禁招待されてしまいました。
その先に待っていたのはフック船長との結婚でしたとさ…。




めでたし めでたし?


後書き

またしてもパラレル小説をアップしました。
今回は「ピーターパン」です。
主人公であるピーターパンの出番は無しで申し訳ありません…。
タイガー・リリーとかロストボーイズ、ティンカーベルも登場させようと思ってたんですが
都合によりカットしてしまいました…。orz
では、このへんで…。


    キャスト

ウェンディ 蜜柑
フック船長
ジョン 委員長
マイケル 陽一
父親 神野先生


2005.12.14